2022年、マツダ株式会社はMAZDA SPIRIT RACINGチームとして、スーパー耐久レースに初のフル参戦。 困難な戦いの連続の中、ディーラーである株式会社広島マツダのサービスエンジニアたちが、チームに希望と勇気を与えてくれました。MAZDA SPIRIT RACINGのレーシングメカニックとして参加した、10名のディーラーメカの横顔や想いを紹介します。
2017年、広島マツダでは、レーシングチーム「HM RACERS」を設立。2019年より、社員を中心に、スーパー耐久レースに参戦してきました。
本業がありながらも、「HM RACERS」チームで経験と技術を磨いてきたディーラーメカたちが、2022年、MAZDA SPIRIT RACINGチームに参画。「共に挑む」を志として、レースを通じて人を鍛え、技術を磨く、メーカー、ディーラー一体となった挑戦です。
まずは、広島マツダの松田会長に、レース参戦の志を熱く語って頂きました。
広島マツダ 松田会長
広島マツダの、確固たるブランドをつくる。
そして、モータースポーツは本業たる自動車に直結し、業界に貢献できることも大きな意義です。
HM RACERSは広島マツダの「走り屋」として、「トップスピードで未来へ進む」企業イメージを内外に体現する存在です。
レースに取り組む真剣さを通じて全社に浸透し、「私たち自身の生き方」としての意識も芽生えてきました。
そして今年から始まった、MAZDA SPIRIT RACINGと「共に挑む」。
マツダの、走りとデザインにこだわるブランドを押しあげることは私たちも望むところで、協力は惜しみません。
夢はHM RACERSを世界に広めること。各地を転戦するという意味ではありません。
地元の技術を活用したパーツやグッズも織り交ぜた、魅力的な広島ブランドになる。
そしてマツダの聖地・広島に、世界からもっと人が訪れる動機の一つになることが、最終的な理想ですね。
続いて、山根社長に店舗で働くエンジニアをレースに参加させる意義を伺いました。山根社長は、スーパー耐久レースでは自ら、「HM RACERS」チームの陣頭指揮もとられています。
広島マツダ 山根社長
レースという違う世界や緊張感を体験し、培った技術や作業スピードを試す。さらに、業務や知識への意欲、人生観の変化、日々の活力にも繋げてもらいたいと考えています。
一番の難しさは、レースがあると入庫量や業務が多い週末に、店舗から不在となることですね。本部からサポートを派遣するなど、裏側での調整を行って、お客様にご迷惑をおかけしないよう心掛けています。
MAZDA SPIRIT RACING派遣の一番の効果は、他社との交わりによる「目つきの変化」と「見られる意識」でしょう。週末に業務が出来ない分、日々の業務量や作業内容に応じた声かけや協力、都度の工具の整頓や職場の清掃など、一段とリードする存在となってくれたことに、大きな手ごたえを感じていて、そういった成長が、レースに参加する大きな意義の一つだと思っています。
レースで活躍したディーラーメカのドキュメント動画（広島マツダ制作）も、是非ご覧ください。