ファミリア(1963年~)
第9章:8代目~ベストコンパクト
1994年6月に発売した8代目ファミリアは、3ドアハッチバックと4ドアセダンの2種類に車種を絞り込んだ。3ドアハッチバックは、特別に「ネオ」という名で呼んだ。
「ベストコンパクト」をキーワードに、快適性、安全性、走行性能のそれぞれを、基本から見直し、世界基準となる小型車のあるべき姿を追求した。
エンジン排気量は、1,800ccと1,500ccの2種類で、1,500cc直列4気筒エンジンを新開発し、走りのよさと低燃費を両立させた。また、同94年9月には、新しい三元触媒と、希薄燃焼を組み合わせた低燃費仕様も追加した。
世界約120カ国を走るファミリアは、95年(平成7年)12月に、生産累計1,000万台を達成した。
翌96年10月にマイナーチェンジを行い、フロントマスクを中心とした外装と、内装を改善している。とくに3ドアハッチバックは、ブリスターフェンダーを採り入れるなど、大幅な外観の変更を行っている。エンジンは、1,500ccの他に、1,300ccを追加した。そのほか、運転席SRSエアバッグを全車に標準装備した。