トップメッセージ
マツダは、創業者松田重次郎が掲げた「工業で社会に貢献する」という志のもと、1920年に広島で創業しました。広島の歴史と共に成長してきたマツダは、戦後の廃墟から世界に誇る平和都市へと広島が復興する過程において、重要な役割を果たしました。この稀有な経験により、「飽くなき挑戦」という精神が当社に根付き、世界初のロータリーエンジンの量産化など、数々の独自技術を生み出し、多くのファンに支持されてきました。平和を愛し、人々の笑顔を世界中で増やすことが、私たちの使命です。
自動車業界は100年に一度の大変革期を迎えています。この先行き不透明で不確実な時代において、私たちグループが存在する意義や目的を明確にすることは、ゴールに向かうための道標として不可欠です。そのため、私たちは企業理念を道標となる北極星として策定しました。
企業理念には、次の3つの要素が含まれています。まず、「前向きに今日を生きる人の輪を広げる」というマツダの存在意義を示すPURPOSE。次に、そのPURPOSEを実現するために、お客さまをはじめとする全てすべての関係者に提供するPROMISE。そして、私たちが行動する際に大切にしたい価値観であるVALUESです。
そして、企業理念を実現するためにマツダが以前から推進している経営哲学が「ブランド価値経営」です。ブランド価値経営とは、マツダが提供する価値を、お客さまをはじめとするステークホルダーの皆さまに共感していただき、その感情的なつながりを通して長くお付き合いいただくことで、ブランド価値を向上させ、企業価値を高めるという経営哲学です。デジタル化や価値観の多様化が進む中でも、常にお客さまを起点とし、お客さまの視点でマツダらしい価値を発掘・提供することで、選ばれ続けるブランド、企業に成長できるように、このブランド価値経営を推進していきます。
企業理念の実現に向け、私たちは2030年時点での目指す姿を2030 VISION「『走る歓び』で移動体験の感動を量産するクルマ好きの会社になる」と定めました。
2030 VISIONの実現に向けては、従来より進めているブランド価値経営を柱に、「地球温暖化抑制への取り組み」「安全・安心なクルマ社会の実現」「マツダ独自の価値創造」の3つを中心とした2030経営方針を進捗させています。
2023年G7広島サミットで採用されたカーボンニュートラルへの『多様な道筋』というアプローチは、自動車業界の持続可能なモビリティ社会への責任ある移行を象徴するものです。
マツダは2050年のサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル達成、2035年までにグローバル自社工場でのカーボンニュートラル実現を目指しています。2030経営方針の実現に向けて、「地球温暖化抑制への取り組み」を最重要課題と捉え、電動化の推進とカーボンニュートラル実現に注力しています。
「電動化への取り組み」では、2030年頃までのEV時代への移行を3つのフェーズに分けて進めています。自社の技術資産を活用しつつ、高効率な内燃機関と電動化デバイスを組み合わせた「マルチソリューション」アプローチを採用して、地域のエネルギー源や規制に応じて多様なソリューションを提供し、より多くのお客さまに低CO2排出ソリューションをご使用いただくことでCO2排出総量を引き下げていきます。
「カーボンニュートラル」については、2030年度までに国内自社工場等でのCO2排出量を2013年度比で約7割削減し、非化石電気使用率を7割超にする中間目標を設定しています。
そのための、最も重要な資本は人であり、各人の能力向上とその成長の総和が会社の成長の源泉です。また、カーボンニュートラルや電動化などの大きな変化を乗り越える最も重要なリソースも人であると考えています。
マツダのひとづくりの原点はMazda Wayにあります。これは、創立以来培ってきた仕事の進め方(=行動指針)をまとめたもので、2008年に言語化しました。これにより、従業員が個性を発揮しつつも組織としての軸をぶらすことなく、次世代に確実に伝承していけるようにしています。
行動指針としてのMazda Wayを大切にしながら、従業員一人ひとりの成長と多様性を尊重し、より一層相手の感情を意識した行動をとることを目指します。そのため、2023年には組織風土改革プログラムとして「BLUEPRINT」を展開し、現場を支援する組織文化を育み、さらに創造性を発揮できる環境を整備してまいります。
マツダは、カーボンニュートラルをはじめとしたサステナビリティに貢献する技術革新とブランド価値経営による事業運営を時代に合わせて適応させることにより、社会に「走る歓び」と「生きる歓び」を創造することを目指しています。
人を中心に、多様な技術と共創する多くのパートナーの知恵と熱量を結集し、カーボンニュートラルの実現、安全・安心・自由な移動が叶う社会をめざして、日常に動くことへの感動や心のときめきを創造し、仲間と共有できる幸せをお届けします。
マツダ株式会社
代表取締役社長兼CEO
めまぐるしく変わる時代の中で
より便利に、より快適に、私たちの生活は変化し続けている。
だけど、どんなに世の中が変わっても、
大切にしなければならないものがある。
それは人がどう感じ、どう生きるか、ということだ。
わくわくしたり、ときめいたり、
好奇心や感動は、日常に「歓び」を与えてくれる。
そう感じたとき、人はそれを共有したいと思う。
隣の人と、遠く離れた誰かと、
もしかしたら子どもや次の世代の人たちとも。
歓びが生むのは、そんなポジティブな連鎖だ。
たとえば、どこかへ出かけるとき、
どこへでも行くことができるとしたら。
その先に新たな発見や出会いが待っているとしたら。
そう考えるだけで、前を向くことができる。
何かに挑戦しようとする気持ちが湧き上がる。
私たちの人生に訪れる「歓び」こそが、
自らの意思で生きる幸せにつながっているのかもしれない。
「走る歓び」を追求してきたマツダは知っている。
移動体験から多くの好奇心や感動が生まれることを。
それが共有され、たくさんの幸せや笑顔につながっていくことを。
人を信じる力と飽くなき挑戦によって、どんな困難や時代も乗り越え、
ものづくり、つながりづくり、ひとづくりに取り組み続けてきたからこそ、
確信している。
「走る歓び」とは、「生きる歓び」そのものであると。
もっと多くの歓びにあふれた社会、世界、そして未来を。
そう願う、すべての人と共に。
めまぐるしく変わる時代の中で
より便利に、より快適に、
私たちの生活は変化し続けている。
だけど、どんなに世の中が変わっても、
大切にしなければならないものがある。
それは人がどう感じ、どう生きるか、ということだ。
わくわくしたり、ときめいたり、
好奇心や感動は、日常に「歓び」を与えてくれる。
そう感じたとき、人はそれを共有したいと思う。
隣の人と、遠く離れた誰かと、
もしかしたら子どもや次の世代の人たちとも。
歓びが生むのは、そんなポジティブな連鎖だ。
たとえば、どこかへ出かけるとき、
どこへでも行くことができるとしたら。
その先に新たな発見や出会いが待っているとしたら。
そう考えるだけで、前を向くことができる。
何かに挑戦しようとする気持ちが湧き上がる。
私たちの人生に訪れる「歓び」こそが、
自らの意思で生きる幸せにつながっているのかもしれない。
「走る歓び」を追求してきたマツダは知っている。
移動体験から
多くの好奇心や感動が生まれることを。
それが共有され、
たくさんの幸せや笑顔につながっていくことを。
人を信じる力と飽くなき挑戦によって、
どんな困難や時代も乗り越え、
ものづくり、つながりづくり、ひとづくりに
取り組み続けてきたからこそ、確信している。
「走る歓び」とは、「生きる歓び」そのものであると。
もっと多くの歓びにあふれた社会、世界、
そして未来を。
そう願う、すべての人と共に。