みんなの4耐
第28回メディア対抗4時間耐久レース イベントレポート
【Vol.1】たくさんのお客さまの笑顔を見ることができた『芝生広場イベント』
昨年度より、マツダ主催でサーキットでの1日を楽しんでもらうため、パドック内芝生広場では様々なイベントを行っています。
今回は昨年に続き2回目の4耐参加となる、マツダ株式会社 技術本部(技本)の参加者から見た4耐の一面をご紹介します。
筑波サーキットは、家族が楽しめるサーキットでした!
技本の「技術展示・体験コーナー」
1. 車体技術部
昨年はフロントフェンダーの工程パネルを展示し、アルミ成形の難しさと工夫をお伝えしました。今年は、リヤフェンダーです。成形の工夫はもちろん、スクラップも活用した歩留り向上と一回のプレス加工で左右のリヤフェンダーが同時に取得できる2個取り生産で効率を上げ、CO2排出量を抑え、地球環境に貢献していることをお伝えしました。
今年は、看板も工夫しました。遠くから見て、何を展示しているかがわかるように、プレスはアルミ板をたたき出して「プレス」と浮き出し文字にし、車体は鉄片をスポット溶接して「車体」という文字を作りました。「プレス」の看板は、技能五輪自動車板金のコーチに作って頂きました。
製作時間はわずか30分!、、、驚きです。
2. 車両技術部
昨年好評だった、持って体感して頂けるバンパーの軽量化展示は、デザインへシフトしました。実車と同じ目線で見て頂けるよう展示台を準備、工程品を展示し「つくり方の工夫」を説明しました。この他、必要な個所に必要な量を塗布できる塗布型制振材を採用したことで、軽量化と静粛性を両立させていることを、制振装置の実演で振動現象を視覚的に理解して頂けるように工夫しました。
3. パワートレイン技術部
写真に映っているピストンの数、なぜ同じものを多数展示しているのか不思議に思いませんか。担当者に聞いてみると、実はこれはすべて異なるものだそう。仕向地ごとの燃料の特性に合わせ、燃焼室の形(=ピストンの形)を変えているそうです!初めて知りました。1.5Lガソリンエンジンのピストンだけで6種、、、まだまだ知らないことが多いです。
4. 体験コーナー(ツーリング制作部&パワートレイン技術部)
技本恒例の「キーホルダー磨き体験」に加え、今年は新たに「鋳造体験」と「デコレーション体験」を追加しました。「デコレーション体験」ではお父さんの方が夢中になり、長いこと黙々とラインストーンと格闘している場面も。
技本以外の芝生広場の様子
他本部も様々なマツダブランドをお伝えする場を設けていました。車両開発推進部は「人馬一体講座」で人間中心のクルマづくりを解説し、一人一人に丁寧にドラポジを説明していました。レストアチームは初代ロードスターを展示し、人だかりができていました。
おたふくソースさんがやってきた!
おたふくソースさんがキッチンカーで参加し、お客様に無料でお好み焼きを提供していました。キッチンカーは、広島に1台、東京に1台あるそうで、この日のキッチンカーは東京から来た車両だとお話してくれました。お好み焼きができる度に長蛇の列ができ、お客様みんながおいしそうに食べていました。我々も列に並びたかったのですが、残念ながら手が空いたときには終了していて食べられませんでした…。
ぶんかっきー?
銀座にある広島のブランドショップTAUさんが、広島の物産品と一緒に広島のゆるきゃら「ぶんかっきー」を連れてきてくれました。ぶんかっきーは、ロードスター主査の中山と一緒にアテンザのパレードカーに乗ってパレードに参加したり、撮影コーナーでお客様と一緒にポーズをとり写真にうつったり、ゆるゆると(実際は暑さに耐えながら?!)4耐を満喫しているようでした。
嬉しかったできごと
4耐後日、キーホルダーの磨き体験をされたご家族から下記のようなとてもうれしいメールをいただきました。このメールを読んで、技術本部メンバー、いや4耐運営に関わったメンバーみんなで大喜びしてしまいました。(内容一部抜粋)
「息子はいただいたキーホルダーを宝物のように大切にし、あのとひとときも手放しません。今日もランドセルにつけて学校に持っていきました。ちなみに、息子は金属が光っているのは磨いているからということを学んだようで、パフがけされたホイールを見たら、「あれはやすりで磨いて光っているんだよ」と母に嬉しそうに説明していました。」
私達がつくったクルマで人生を楽しんでおられるお客様にお会いすることができたり、サーキットで楽しい1日を過ごされているたくさんのお客様の笑顔を見ることができたり、我々にとっても楽しいイベントでした!
来年もがんばります!