第31回大会レポート

第31回大会レポート

新しい生活様式への挑戦
第31回メディア対抗
ロードスター4時間耐久レース

2020年9月5日(土)、筑波サーキットにおいて「第31回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」(主催B-Sports)、通称『4耐』が開催されました。

今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、開催の是非が問われる状況となっていました。参加チームの代表者との協議を重ね、ロードスターでレースを楽しみ、「走る歓び」を広めるというこのレース本来の目的に立ち返り、コロナ禍のクルマの価値を再認識してもらうため、感染拡大防止を徹底して実施することになりました。

新型コロナウイルスの感染防止を徹底した、新しい生活様式でのメディア4耐の開幕です。

新型コロナウイルスに対する
主な感染拡大防止策

  • 無観客での開催
  • レース時間を4時間から2.5時間に短縮し各チームの参加者を減らすとともに、取材クルーの人数を制限
  • ドライバーミーティングをオンラインで実施し会議室に人が集中することを避ける
  • 会場に入場は事前登録とし、入口に検問所を設置して体温チェックするとともに、レース2週間前からの問診票提出の義務付け
  • 新型コロナウイルス接触確認アプリ(略称COCOA)、茨城県のシステム「アマビエちゃん」の運用 など

18チームのメディアのみなさまには、ファンの方々を会場にご招待できないことや、チームの参加者が減り満足なチーム運営が難しくなることを承知の上で、コロナ禍だからこそメディア4耐の目的を実現しようと、ご参加いただきました。本当にありがとうございます。

レースは、予選でポールポジションを獲得したレブスピードチームの佐藤選手が選手宣誓。コロナ禍においてクルマを楽しむことの魅力を伝えていくことを、全チームを代表して宣言。
独特な緊張感に包まれるスタート直前の雰囲気が、さらに引き締まりました。

さて、メディア4耐のルールは、とてもシンプルかつ戦略的です。

規定の時間内にたくさん周回を重ねたチームが優勝というのは、一般的なレースと同じです。ところが、メディア4耐では使用できるガソリンの量が決められており、元気よく走り続けるとガス欠になってしまいます。ドライバーには、燃費よく、速く走るという高度なスキルが求められます。

1989年から続く伝統のレースですが、エコや燃費が求められる現代にこそマッチしたルールに見えますね。

さらに、前年の成績などを考慮してハンディキャップが設定されています。ハンディが課されているチームは、レース中に決められた時間ピットストップしないといけません。ドライバー交代のタイミングや走行ペースなど、各チーム戦略を立ててレースに臨みます。

めまぐるしく順位が入れ替わるレースを制したのは、「Tipo/Daytona」のみなさんです!過去最多優勝8回を誇る強豪チーム、2015年に現行ND型ロードスターに切り替わってからは初優勝となりました。おめでとうございます!(2位:J-wave、3位:carview!/みんカラ)

今大会は無観客レースということで、お客さまはサーキットにご来場いただけないため、ライブ配信でレースの様子や各チームのインタビューなどをお届けしました。

また今年はマツダの創業100周年ということで、マツダのヘリテージカーがデモランと展示を行いました。これらの車両は、実際に走っている姿をみなさまにも実際にご覧いただきたいと考えていますので、楽しみにしておいてくださいね。

左から3輪トラック(1947年)、コスモスポーツ(1967年)、R360クーペ(1961年)、ファミリア(1980年)

ご覧の通り、メディア4耐は今年、少し形を変えて開催することとなりました。
来年以降もメディアのみなさまと一緒に、「走る歓び」を多くの方々に伝えていけるイベントにしたいと考えています。

こらからもメディア4耐にご期待ください。