技術本部

生産技術の役割

 

国内・海外の自動車の生産工場における量産準備部門として、革新的な生産方式を創造し、狙いの品質・コストを満足する工程の設計と、工場で維持管理できる設備を提供することを役割としています。


 工程と設備の設計(机上検証)

 

マツダでは、デジタル革新(MDI)、すなわちバーチャルな設計とテスティングを用いることで、短時間で高品質なモノ造りを進めています。

職場の様子

一人一台のパソコンが支給されます。パソコンを操作して3次元CADを使い、設備の設計を行います。

 仕事内容

3次元CADを活用した業務内容を車体技術部の事例でご紹介します。

 

■加工性評価

こちらの画面は車体を構成する板金部品をロボットに持たせた溶接機で溶接する動作の机上評価をしているところです。溶接機と車体部品がぶつかる場合は、車の性能に影響しない範囲で部品形状を開発部門と共同で考えたり、溶接機を変更する等、対策案を検討していきます

 

■レイアウト検討

異なる形状の車を混流生産でき、限られたスペースの中で各ロボットがぶつからず効率良く加工できるように、設備レイアウトを決定します。

 

■設備仕様決定

 部品を正確な位置に保持した状態で、加工の妨げにならないように設備形状や動作を決定します。また設備の安全性、耐久性やメンテナンス性等も含めた要件を明確にし設備仕様に折り込みます 

 ■ロボット動作作成

目標とするサイクルタイム内に各生産工程における作業が完了するように、3Dシミュレーションツールを使ってロボット動作を設定します。画面上で実際の動きを再現しながら問題がないか確認していきます。

 


 工程と設備の導入(現地確認)

 

職場の様子

設備据付工事

関連部門との調整

 

仕事の内容

■現地工事

工事業者の方に指示しながら新型車の量産に必要な設備導入や改造を行います。机上で作成した動作プログラム(OLP)を、工場に設置した実際の設備にダウンロードし、机上でシミュレーションした通りに動くか1つ1つ確認します。

■設備トライアル

ロボット動作の微修正を行った後、量産状態を再現して、量産が可能であることを確認します。例えば、作業不良発生時に確実にエラー検出できるか、エラー状態から迅速に復旧できるか、連続運転による耐久性確認など様々な実機テストを行います。その後、車体の寸法精度育成や作業訓練を経て量産開始となります。